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ワークライフインテグレーションについて


仕事と生活の双方の充実を目的とし、すべてを仕事につなげる考えではないという意思表示をしっかりする必要があります。
人事制度を見直して「成果」による評価に切り替えなくてはいけません。
また経営者従業員全ての人の思考の転換が必要です。まずリーダーが率先してワーク・ライフ・インテグレーションを成し遂げるようにしましょう。上の立場の人間が正しく示すことで、後に続く社員の理解につながります。

ワークライフバランス vs ワークライフインテグレーション
これまでのワークライフバランスのコンセプトと、今回説明しているワークライフインテグレーションの違いをより明確にするために、いくつかの例を紹介する。(A. ワークライフバランス, B. ワークライフインテグレーション)

A. 学校に子供を迎えに行くために5時に仕事を切り上げる
B. 学校が終わったら子供が会社に遊びに来る

A. 顧客対応のために長時間オフィスに残る
B. 早めに家に帰り、ディナー後に顧客対応をする

A. 昼休みに家に戻り犬の散歩をする
B. 犬を会社に連れて来る

A. 会社でスタッフにランチを提供する
B. 会社のキッチンでスタッフ同士が料理を振る舞う

A. 仕事終わりにスタッフと飲みに行く
B. オフィスでワインの飲み比べをする

A. 週末にオフィスで仕事を終わらせてからバンドの練習をする
B. オフィスを練習スタジオとして利用する

A. 仕事のストレスを解消するために家に帰ってゲームをする
B. オフィスでスタッフ対抗マリオカート大会を開催する

A. 頑張って有給をとって家族と旅行に行く
B. 会社で家族同伴OKのチームビルディング活動を行う

ワーク・ライフ・インテグレーションのための制度例

子育て支援
育児休業、育児時間、子供の看護休暇、育児短時間勤務制度、保育料補助、ホームヘルプ補助

 
介護支援
介護休業、介護休暇、介護短時間勤務制度、介護サービス補助金、介護休業給付金、高額療養費、高額介護合算療養費

 
地域活動支援
ボランティア休暇

 
裁量労働
フレックスタイム制度の導入、勤務時間中での私用への柔軟な対応

 
こうした制度の整備だけでなく、個人がワーク・ライフ・インテグレーションを実践していこうとする心構えが大切です。

ワーク・ライフ・インテグレーションの意義をしっかり理解させて、これらの制度を導入する必要がある